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2026.06.19(金)

山と道の豊岡工場に伺った話

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皆さん「山と道」というブランドをご存知ですか?

山が好き、アウトドアが好きな人なら、知っていたり、愛用されている方も多いかもしれません。山と道は、日本初のウルトラライトハイキング専門のアウトドアブランドです。

実は、ここ豊岡には「山と道」の工場があり、先日見学に伺わせていただきました。なんとこれが最初で、最後。なぜ最後なのかは後述します。

さて、カバンの町であるここ豊岡に、山と道の工場があったことは、ブランドをご存知の方でも、地元の方でも知らない方が意外と多いかもしれません。この工場、約2年前にでき、今年の7月には閉鎖し、鎌倉本社へと移転になります。だから、今回の訪問が最初であり最後でもあるというわけです。

なぜ豊岡に工場を作り、わずか2年で閉鎖となってしまったのでしょう。

それは、ここが「トレーニング工場」だったからです。鎌倉の本社に自社工場を作るために、山と道の代表的な商品でもあるバックパックの製造技術を身につけるために作られました。カバンの本場である豊岡で、2年間みっちりと技術を学ぶ。この姿勢こそが「本当に自分たちが使いたい道具」をコンセプトに掲げるこのブランドらしい部分だなと思います。

さて、今回の見学では、工場を一通り案内していただいたあと、スタッフの皆さんと一緒に、工場の2階にある社員キッチンでランチ交流会。この日のメニューのビリヤニを囲んで、はじめましての方とみんなで同じ釜の飯を食べる時間は、とても良いものでした。話を伺うと、伝所鳩にも遊びに来てくださったスタッフさんも多く、嬉しい再会もありました。

そこでのお話の中で印象的だったのが、スタッフの皆さんが、豊岡をただ技術を学ぶだけの場所として捉えているのではなく、ここでの暮らしを全力で楽しまれていたこと。「豊岡を離れるのがさみしい」と皆さん口を揃えて言ってくれて、地元民としては、なんだかとても嬉しくなりました。

工場の中はとてもアットホームで、風通しが良い。大きなモニターには鎌倉の本社とリアルタイムでずっと繋がっていて、お互いに様子がいつでも見えて、物理的な距離を感じさせない雰囲気で、働く人たちがみんなカラッとしていて、ここで働きたくなる人が多いのも大いに納得です。

豊岡のカバン産地は、昔からOEM(受託製造)が中心です。最近こそ自社ブランドが増えてきましたが、「有名なブランドのカバンを豊岡で作っているのに、豊岡では買うことができない」というのは昔からよくある話。山と道もまさにそうで、ここで作られてはいるけれど、豊岡で買えるところはありません。

それってやっぱり、なんだか寂しい。だから、豊岡工場がクローズする最後のタイミングで、豊岡の人たちにも商品を見てもらえるような販売会をしてもらえないかお願いしました。検討しますと前向きなお返事もいただけたので、難しいと思いますが、もし実現したら皆さん、ぜひ行ってみてくださいね。

山と道の皆さん、本当にありがとうございました。そして、素敵なご縁を繋いでくれた藍ちゃん、ありがとう。

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