トップ / 使うほどに変化する器
伝所鳩でお取り扱いさせていただいてる三重県四日市市にある「南景製陶園」さんは、1945年に創業。オリジナル急須や湯呑み、食器を手がけ、お茶にまつわる道具を作る萬古焼の小さな窯元です。もともとはOEMが中心の会社でしたが、2000年に3代目が引き継いだ後、およそ20年近くをかけてオリジナル製品の開発を行ってきました。伝所鳩で取り扱っている商品も、そんなオリジナルで開発されたものです。
萬古焼と言えば急須。と言われるほど二大産地の一つでもあるのですが、今日ご紹介するのは「円柱 墨貫入」という商品。1960年代頃に流行した食器で、懐かしく感じる方もいれば、新しく珍しいものと感じる人もいるのではないでしょうか。湯呑みや珈琲を飲んでいただくのはもちろん、デザートやサラダの器として使っていただくこともできる万能な器です。レンジや食洗機はお使いいただけませんが、テーブルに一つ置いてあるだけで、なんとも言えない存在感を放ってくれます。
ちなみに「貫入」とは、釉薬のヒビのことをいいます。通常、陶器は、素地の上に釉薬をかけてから高温で焼かれます。その際、釉薬はガラスのように溶けて層になり陶器を覆います。その後、温度が下がっていくとともに、釉薬と素地の収縮率が違うことで、釉薬の表面に細かな亀裂(ヒビ)が入ります。墨貫入は、この貫入に墨を浸透させて、着色しているので敢えてヒビを生かしたものになります。
この器は、使いこむほどに新たな貫入が生まれたり、飲み物や料理の色素がヒビの隙間に入りこみ着色することで味わいが増していきます。使い込むうちに風合いや色が変化していく陶器なので、それも楽しみながらお使いいただけたらと思います。
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◉松山油脂のウォッシュアンドケア
開催期間:2021/2/20(土)〜3/5(金)
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◉伝所鳩 豊岡
兵庫県豊岡市日高町袮布967
平日 13:00〜17:00
土日 11:00〜17:00
定休日:木曜・金曜
駐車場:お店の前に4台分あり
http://denshobato.tokyo
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