トップ / 大人の社会科見学
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最近、中学生の姿をチラホラ見かけるなぁと思っていたら、豊岡市内ではトライやるウィークと呼ばれる職場や福祉の現場を中学生が体験する活動が行われているようですね。ぼくの時代は、この活動は行われてなく経験していないのですが、若いうちから実際の現場を見られるのはとても貴重なことだと、今この歳になって改めて思います。
ぼくらも今の仕事をするようになって、多くの生産現場へ足を運び、さまざまな仕事を見てきましたが、それは大人になってからの話で、まさに大人の社会科見学のような形でした。もっと若いうちに今のような経験ができていたら、今とは違った選択肢があったんじゃないかと思うこともよくあるくらい、世の中にはいろんな仕事があり、ちょっとだけ悔やまれるところでもあります。だって、職人さんの仕事なんて大手の求人サイトにはまず載ってないですからね。若かったらやってみたかったなぁと思います。
写真や映像でも、ある程度の情報は得られる時代ですが、その場の空気感やにおい、音は実際に行ってみないと絶対に分からないので、体感に勝るものはありません。機会があればどんどん外に出ていき、いろんなところを見ておくと、将来の選択肢の幅も広がるように思います。既に社会で働かれている方も、いろんな世界を見ておいて損はきっとないかと思いますし、挑戦することに年齢は関係なかったりもするので、新しい一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。
とは言っても、繋がりもなく簡単に現場に飛び込んでいけるわけもないですよね。そんな時はまずはサービスを受けてみたり、商品を見たり触ったりすることで、仕事を知ることも一つの手だと思います。伝所鳩に置いてある商品は、ぼくらが実際に現場を訪れてきた生産者さんの商品も多くあります。手作業で作られたものも多くあり、商品を見るだけでも何かしらの刺激があるかもしれません。
どうやってできているのか、どんな方が作っているのか、そんなことを考えていくと、モノとしてしか見えていなかった商品がもっと広がりあるものになっていくように思います。もし、ものづくりを志したい方がいたら、何かしらヒントがあるかもしれません。ぜひ覗きに来てみてください。
写真の商品は、東京にある「笠原スプリング」さんという町工場で作られている商品。ぼくが初めて大人の社会科見学として、町工場に足を踏み入れたきっかけの工場です。普段は、車の部品を作るプレス工場で、歴史を感じる古い建物の中で、油まみれになりながらたった一人で工場を切り盛りされています。コロナで車の製造がストップしてしまい、厳しい状況に立たされていますが、こうした仕事が絶やされることなく続いて欲しいなと心から思います。
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