トップ / サマータイム営業をやってみて/伝所鳩のお便り(23)
お盆も終わり、少しずつふだんの日常が戻ってきました。
祭りの後のようなちょっと寂しさもありますが、また次に皆さんが帰ってきたときに「おかえりなさい」と笑顔で出迎えられるよう、ぼくらはここで踏ん張っていきたいなと思います。そして、今回の帰省を諦めた方、早く安心して戻ってこれる日が来ることを願って、ここで待っています。
昨年11月末にオープンした伝所鳩は、お盆営業を経験するのは初めてでした。どのくらい帰省されるのかはコロナもあって読みにくい時期ですし、地元の方もお盆をどう過ごすのか分かりませんでした。
そこで、伝所鳩は通常の営業時間を2時間延長して「サマータイム営業」をやってみましたが、結果からお話しすると、大きな反響は得られませんでした。
サマータイムを導入しようと思ったのは、冬は閉店時間の17時は既に真っ暗になりますが、夏のこの時期はまだまだ明るく、閉店するにはなんだか早すぎるような気もしていて、以前から少し営業時間を伸ばしたいなと思っていたからでした。また、お盆は帰省の方の新規の方の来店も期待できることと、ここ最近は閉店間際に駆け込まれるお客さまがたまにいらっしゃることなども理由としてありました。
ただ、たった2時間とは言え営業時間を延長するのは、閉店作業も含めると完全に仕事が終わるのは結構遅い時間になったりもして、体力的なところやその後の予定も大きく変わるので、迷いもありながらもお盆期間中だけという条件でサマータイムを実験的に導入してみました。
しかし、皆さんもご存知のようにお盆期間中はずっと天気が悪く、激しく雨が降ったり、肌寒い日が続き、いつもなら明るいはずの18時ももう薄暗く、出歩きたくなるような天気ではなく、事実お店の前を歩いている人の姿はほとんどありませんでした。
また、サマータイムを導入していることを周知してくれている人がどれだけいたかも分からないですし、そもそもそんな時間まで買い物に出歩く方がこの地域にいるのかというのも怪しいところだったようにも思います。
お店はただ開けているだけでも光熱費や人件費がかかりますし、お客さまがいらっしゃらなくてもいつ来ても大丈夫なように心構えと緊張感を持って過ごさなければならず、お客さまがいなくても思った以上に体力を削られるということも身をもって経験しました。忙しかった後の疲れと、暇だった時の疲れはまた種類が違い、そういったことが分かったという部分では、やってみて良かったとは思いますし、次に活かせる経験にはなったかなと思います。
ただ、サマータイムはいまいちでしたが、お盆期間中は普段お越しいただけない遠方からのお客さまにたくさん来ていただけ、また新しい出会いが生まれたお盆でもありました。今後もできるだけ帰省のタイミングは開けられるようにしていきたいと思うので、ぜひまたお立ち寄りください。
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