トップ / 協賛も広告も補助金もクーポンもない地域マップ
一昨日から配布をスタートした「日高町マップ」。近隣店舗で設置させていただいたものは、既に無くなってしまったところもあるそうで、嬉しいです。無くなっても増刷していくのでご安心ください。
さて、日高町マップについてまだまだ語りたいことがあるので、今日も長~いお話にお付き合いください。
日高町マップは、初回の印刷で2,000部を刷っています。一つの個人店が作る制作物にしてはなかなかの枚数ですが、こういった制作物を作るにあたりまずネックになるのが、やはりお金です。印刷代の他に、デザイン費や取材費、編集・校正費など、さまざまな費用がかかるので、作りたいと思っても現実問題そこまで費用をかけてまで作る必要があるのかと考えると、なかなか踏み切れない人が多いかと思います。
お金を捻出する方法に、行政や商工会に協力をしてもらい補助金を使う方法、紙面の中に企業名を入れたり、クーポンをつけて協賛金を得る方法、掲載店舗から掲載料をいただく方法。さらには、マップ自体を有料で販売し売上を制作費にあてる方法など、制作費を捻出するための手段はさまざまあります。
どれも間違った方法ではないですし、負担を減らして制作するには正しい方法かもしれません。現に、掲載料を払いましょうか?と、ありがたい申し出をしてくださる掲載店も少なくなかったです。
しかし、そもそも自分たちが勝手に好きで作るものにお金をいただくわけにはいかないですし、誰かからお金をいただいて作るものは、本当に自分たちが作りたかったものになるのかというと、僕たちはそうならない可能性が高いと思いますし、なにより手に取った方が関係のない広告やクーポンだらけのものを求めているかと言われると、僕ら自身がそう思いません。純粋に日高町を知ってもらうためには、広告は必要ありません。
そこで日高町マップは、全額自己負担で、自分たちでできる作業は自分たちでやるDIY方式を取りました。取材や校正・編集といった作業は自分たちでできるので、時間はかかるものの一店舗ずつ交渉に行き、情報をまとめ文章を考えるのは自分たち。そこから店舗の特徴を漫画家さんに伝え、情報をデザイナーさんに渡すことで、できるだけ制作費を抑え自己負担でできる形にしました。
それでもどうしてもかかってしまう2,000部の印刷代や外注費を合わせると、なかなか個人で作れる金額ではなかったので、マップ自体を販売することも考えたのですが、まずは広がることを最優先にフリーでお配りすることにしました。広がっていくことにこそ、このマップの意義があると思うので、遠慮なく持って行ってください。お知り合いで興味がある方がいれば、何部か持って行ってお配りいただけると嬉しいです。
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