トップ / これは「着る」より、もう少し手前の話を考えさせてくれる服
種から育てた綿で、服をつくる。
それって、ちょっと想像できるようで、できないもの。
でもこのシャツは、その“想像できないところ”から始まっている服です。
東京・台東区を拠点にものづくりを行うブランド「余白(yohaku)」が手がけたこの一着。オーガニックコットンの茶綿を、種から育てて糸にし、そこから生地を織り、縫製し、ゆったりとしたシャツに仕立てたものです。
デザインはごくシンプル。
だけど、袖を通すとわかるのは、“無理をさせない”服だなということ。肩の力がふっと抜けるような着心地で、ゆとりのあるサイズ感。身体をきれいに隠してくれるけど、重たく見えないバランス感も絶妙です。
カラーは、「オートミール」。茶綿そのものの色を生かした、染めていないナチュラルなトーンです。白よりやさしく、生成りより軽やか。夏にもさらっと心地よく着られる一枚。
服の値段は、素材や縫製のコストだけでは語れません。このシャツは特に、種まきから服になるまでの時間も、まるごと着ているような感覚があります。
ファッションの先に、「育てる」と「着る」がつながっている。そんな背景ごと選びたい方に、ぜひおすすめしたい一着です。
種から作ったオーバーサイズシャツ/茶綿(オートミール)/余白(yohaku)
https://denshobato.tokyo/item/45738.html