トップ / 冷たいそばが似合う、白いうつわ「出石焼」
日中はすっかり暑くなってきて、そろそろ冷たいそばが恋しくなる季節。つるっとのど越しのいい冷やしそばには、器にもひんやりとした美しさが欲しくなりますよね。
そんな季節にご紹介したいのが、兵庫県豊岡市の伝統工芸「出石焼(いずしやき)」のそばちょこ&そば皿。作り手は、出石焼の数少ない窯元のひとつ「虹洋陶苑(こうようとうえん)」さんです。
出石焼といえば、やわらかな乳白色の磁器。透けるような白さの中に、どこか凛とした空気があり、和にも洋にも合うたたずまいが魅力です。
このそばちょことそば皿は、出石の名物「出石そば」を提供するお店でも実際に使われている器。器を見るだけで、あの五枚皿の出石そばが思い浮かぶ、という方も多いかもしれません。
もちろんお蕎麦だけでなく、そうめんや冷やしうどん、ちょっとしたお惣菜や副菜の小皿としても重宝します。シンプルで飽きのこないデザインだからこそ、毎日の食卓にも自然と馴染んでくれるのです。
そして、現在、出石焼の窯元はわずか4軒。かつて賑わった産地も、いまや静かなものづくりを続ける少数の手によって支えられています。
旅の途中に出会ったこの器が、毎日の食卓でふと豊岡や出石を思い出させてくれる。
そんな、おいしい記憶を持ち帰るお土産としてもおすすめです。
器を手に取ることは、その産地を残すことでもあります。この夏は、涼やかな白とともに、伝統の景色を食卓に迎えてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、伝所鳩から出石までは車で15分ほど。合わせてお越しいただける距離感なので、ぜひ出石にも立ち寄ってみてくださいね。