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2025.06.06(金)

2025年のお中元は伝所鳩で贈りませんか?

2025年お中元

ここ最近、店内は少し静かです。

先週も今週も、ご来店くださる方はぐっと減り、僕らだけの空間で、黙々と撮影をしたり、夫婦で熱い議論を交わしたり。そして、今の時期はお中元の組み合わせを考えたり。

これまで、ギフトにはあまり力を入れていなかったのですが、自分たちが「誰かに贈るつもり」で改めて店内を歩き、商品を選んでみると「このセットすごくいい!」と思える組み合わせがいくつもできました。このワクワク感をたくさんの方に届けたい。そう思って、今年のお中元は、皆さんに知ってもらえるように、いつもより少し力を入れて取り組んでいます。

お中元といえば、誰もが知っている焼き菓子や調味料、乾麺やジュース、コーヒーなど、つい、毎年なんとなく選んでしまう定番があります。我が家にも、そういったものが届くことがあります。

もちろん、それはそれでありがたいし、悪いものではありません。でも、箱を開けながら「またこれか」と思ってしまうこともありますし、開ける前から中身の想像がつくものもあります。

どこの誰がつくっているのかはよく分からないけれど、有名なメーカーのものだから安心。お手頃な値段でそれなりに見栄えがいいから。そんな理由で選ばれている贈り物が、世の中にはたくさんあります。

でも、どこで買うかよりも、誰から買うか。何を贈るかよりも、誰がつくったものか。そういう視点でもう一歩踏み込んで、贈る相手のことを思って選ぶお中元って案外いいものです。

そしてその贈りものが、つくり手やお店を支え、地域のお店を守り、存続させていくことにつながっていたら。その一つのギフトは、単なるギフトではなく、心地の良い経済の循環になる気がします。

お店を続けるためには、やっぱり「買って支えていただくこと」が必要です。どんなに想いや価値があっても、それだけでは続けられないのは、お店を始めてみて痛いほど感じるところです。

いつもなんとなく頼んでいるお中元のうちの、ひとつだけでもいいんです。そのひとつを、伝所鳩に変えてもらえたら、それだけで僕らのような地域のお店は続ける力になります。

誰かの暮らしに寄り添った商品が選ばれ、地域のお店にお金がめぐり、また次のつくり手に繋がっていく。そんなふうにして、地域経済がゆっくりと、でもたしかに循環していく。

伝所鳩は、ただモノを売る場所ではありません。作り手のことを伝える場所であり、使い手が“選ぶ意味”を感じられる場所でありたい。それは開店当初から変わりません。

まだまだ道半ばで、そこまでの場所にはなっていませんが、そこを目指してお店が続けられるよう、今年の夏、もし贈りものを考えている方がいらっしゃったら、その候補のひとつに、伝所鳩を加えていただけたらうれしいです。

お中元セットは、現在準備中です。来週にはお知らせできる予定です。

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