トップ / 丹波篠山から豊岡市日高町へcafe selenさん
日高町という町に伝所鳩を作って、2年と少しが過ぎました。この間、この町に新しくできたお店は、知る限り片手で数えられるくらい。新しくできるよりも、無くなっていくスピードの方が早いのが事実です。空き家もどんどん増えています。
昔とあるインタビューで「仕事のあるなしではなく、そもそも地元が無くなっちゃうよ」って言葉を読んで衝撃を受けたことがあったのですが、地元で暮らしているとそれを肌で感じます。
ここ数カ月の間にも、いくつかのお店が辞めるという話を聞いて、寂しさとともに、閉まった後の建物はどうなるんだろう、次もお店をやろうという人が現れてくれたらいいのにと、この町で商売をする身としても、この町で暮らす住民としても、つい期待をしてしまいます。だいたいは期待外れに終わってしまうんですけどね。
でも、そんな暗い話ばかりではなく、嬉しいことに日高町に新しいお店の話が届きました。丹波篠山にあったカフェ「cafe selen」さんが、この町でお店の準備中です。先日、チーズケーキを届けていただいて、この町にはなかった新しい味に、もう今からオープンが待ち遠しいです。
伝所鳩と同じくこの町にもともとあった古い建物を活かし、風景を残しながらお店を作られています。きっととてもいい空間になるんだろうなと、この町で暮らす楽しみがまた一つ増えるようで嬉しいです。
日高町には、チェーンの飲食店はなく、それから分かるようにハードルが高い部分があるかもしれませんが、だからこそ今あるそれぞれの個店は特徴がしっかりしていて、残り続けているところはやっぱりクオリティ高いものを提供されているように思います。少しずつお店は減っていますが、また新たにこの町で商売をしようという仲間が少しずつでも増えていくといいなと思います。
応援しています。