トップ / 写真を撮ってもらってものとお別れする

タイムカプセル写真館

なかなか捨てられないものがある、という方は多いと思います。ついついそういうものを取っておくと、気づいた頃には家の中はもので溢れ、いざというときがやってきたら、自分も残された家族ももう大変ですよね。

うちも実家の片付けが大変だった時期があり、それ以降は、ものを買うときに本当に必要かを考えたり、一度しか使わないものは買わないようにしたり、趣味のものは集めないなど、ものに対する価値観が変わってきました。

それでもなかなか捨てられない思い出の品。残しておいたからと言って、どうこうするものではないことが分かっていてもなかなか捨てられない。そんなときは写真にとって思い出だけを残しておくのも、一つの手かもしれませんね。

伝所鳩を始めるよりも前に、妻が「タイムカプセル写真館」というイベントを、お店を借りて開催していた時期がありました。

捨てられない、でもいつかはお別れしなければならない。そんな思い出の品を撮影し、写真として残しておく。ものとして残しておくには場所をとってしまうけど、写真ならそこまでかさばらない。物体として触ることはできなくなってしまうけど、思い出の品を写真を通して見ることで、また記憶を蘇らせることができます。

今は、スマホで誰でも撮影ができますが、誰かにしっかりと撮影してもらい、第三者目線で記録してもらうことで、なんだかそのものに対して気持ちが一区切りするような気がしますし、誰かに撮ってもらったものなら、また違った表情が見える。懐かしいものなのに、新鮮さも感じられたりします。今はもうやってないイベントですが、おもしろい取り組みだったように思います。

僕らもなかなかものを減らすことができていませんが、もらって嬉しいけど、残しておくのは難しい。子どもからもらったなにげない作品は、残しておくときりがなくなってしまうので、残しておきたいけど難しい代表的な一つかもしれません。

そういったものは、写真に撮ってお別れをしています。写真も永久ではないかもしれませんが、もし自分がいなくなっても、写真なら残された家族も少しは楽に片付けができるかなと思って、そんな風にしています。

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