トップ / 幼馴染に教わったこと
北海道の洞爺湖で暮らす、パン職人の幼馴染に会いに行ったのが、今からちょうど1年前のこと。
フェリーに自家用車を乗せ、20時間船に揺られ、そして北海道から車で1500km南下する旅は、今までに見たことのないさまざまな景色と、たくさんの出会いと経験ができた大冒険でした。
伝所鳩は長い休業に入っていますが、実は休業することを決められたのは、この旅で数十年ぶりに会った幼馴染の影響もありました。
彼がパン職人として働く洞爺湖の「ラムヤート」は、週に2日のみの営業。そして1月~3月の冬の時期は完全に休業しているにも関わらず、大人気のパン屋です。
そんな営業スタイルについて、幼馴染は「次にまたお店を開けるとき、新鮮な気持ちで仕事に取り組めるので、休むことも大事」という話をしていた。休むことが悪いことではなく、休むことをプラスに変えているそんな姿勢が、僕らも休業を決める際の後押しになった気がします。
ラムヤートのような人気店でもなく、休業してそのまま忘れ去られてしまうかもしれないけど、それでも休むことで見えてくることや、取り組み方も変わるのではないかとラムヤートを訪れたことで思います。
伝所鳩は、この地域のものではなく、全国各地のものを取り扱うお店です。でも、お店をあけていないことで、今まで以上に地域に目を向けることができ、日高町のことを発信することができているのも、休業してよかったことの一つかもしれません。