トップ / 日常であること自然体であること/伝所鳩のお便り(31)
写真には、広告写真(コマーシャルフォト)と呼ばれる、商品や企業の宣伝・広告を目的として撮影する写真があります。大手企業が広告で使っている写真を想像してもらえると分かりやすいでしょうか。伝所鳩が撮影しSNSに投稿している写真も、そういうものと言えばそうかもしれません。
ただ、異なる点があるとすれば「日常」がそこにあるかどうかではないでしょうか。
伝所鳩は、自分たちが欲しいと思った商品を集めたお店です。そういうお店は世の中にたくさんあるとは思いますが、見た目だけがいいとか話題になっていて売れそうだからとセレクトした商品や、メーカーさんから売り込みされ成分のことや作り手さんのことをよく分かっていないのに取り扱いを始めた商品はありません。
つまり、日常的に自分たちが使える商品かどうかを基準に商品を選んでいるので、当然ながら全てではないですが多くの商品は実際に使って試してみたり、普段から当たり前に使用しているものばかりです。
すると、自然と自分たちの日常や暮らしの中にはお店の商品が溢れていき、普段の生活を写真に写せばそれが広告写真になります。広告写真でありながら日常写真でもある。見栄えがいいことよりもリアリティを大切にしようというのは、お店を始める前から思っていたことです。
写真は良く見せようと思えば、実物よりも良く見せることがいくらでもできてしまいます。前職で食品の撮影を任されていた時、その頃にデザイナーさんから学んだ手法に、似たようなものを作って撮影するというものがありました。
例えば、形を保ちにくいものなら配合を変え、敢えて固めに作ったり、食品でないもので代用して食品ぽく見せたものを撮影したり、ツヤやシズル感を無理やり出して美味しそうに見せたり。それはそれでこういう技術もあるのかと非常に勉強にはなったのですが、特にネットで商品を購入した場合、商品が届いて写真とぜんぜん印象が違ったなんて経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
今は生産者さんが作られた大切な商品をお預かりし、直接お客さまに販売させていただいているので、自然体でありながら商品の魅力をぼくらなりに伝え購買に繋げること、そして購入いただいた後いかにギャップを無くせるかが伝所鳩の役割かなと思っています。もちろん、最低限のセッティングを行ったり、部屋の中が暗い時はライティングをしたり、普段よりも少し見栄えよく盛り付けたりもしますが、できるだけ良く見せすぎないというのは、これからも大切にしていきたいところです。
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