トップ / 田舎のコミュニケーション/伝所鳩のお便り(32)
田舎は、出会いやコミュニケーションを取る機会があまり多くない気がします。でも、これは田舎ならではコミュニケーションなのかもと思うことがあります。
田舎に住んでいると野菜をもらえるという噂がありますが、これは本当で最近いろんな方に野菜をいただきます。それもたまにじゃなくてかなりの頻度で。
近所に住んでいるおじさんは、畑と家の間に伝所鳩があるので、行き帰りによく採れたての野菜を持って来てくれるし、お米を仕入れている農家さんはお米にいつも野菜が付いてくる。仕入れ先の金物屋さんや箱屋さんも伺うとよく野菜をついでにもたせてくれるし、友人が実家で採れた野菜をお店に持ってきてくれたり、お客さんの中には農業を始めた方もいて、それを持ってきてくれたり。
スーパーでも毎日野菜を買いますが、買う量はかなり減りました。
そういえば、父も定年になってから野菜を作り始めましたが、自分で食べるよりも誰かにあげることを喜びにしていたようで、そのために作っていたようにも思います。遠くに暮らす家族にわざわざ送ったり、近所の人に配ったりもして、野菜を配ることはコミュニケーションの少ない田舎の一つのコミュニケーションになっているのかも、と思いました。
ぼくらもいつか自分たちで野菜を作って誰かに食べてもらいたいなとは思いつつも、これだけたくさんいただけると、自分でやろうという気持ちは徐々に薄れていってしまっています笑
いつもありがとうございます。大切にいただきます。
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