トップ / 3年ぶりに開催された地元の人のための日高の夏祭り/伝所鳩のお便り(60)
昨夜、伝所鳩のある日高町では、3年ぶりとなる「夏祭り」が開催されました。
お盆の前である7月に開催されることの多い夏祭りは、帰省者が参加することがなかなかない地元の人のためのお祭り。頻繁に帰省する人でも、なかなかこのお祭りに参加できる人は少なく、参加者のほとんどは地元の人ですが、お祭りの当日は朝から歩いて会場へ向かう人の姿をよく見かけ、日高町にもこんなにも人が住んでいるんだと驚きました。そして、駐車場がないもしくは混雑するという制限があれば、車が主流のこの地域でも、人って歩くようになるもんだなというのもまた驚きの一つでした。
夏祭りは、僕にとっても実に20年以上ぶり。お店やすぐ近くの道路から花火を眺めるだけしかしてないですが、伝所鳩の建物はもともとおじいちゃんが住んでいた家で、子どもの頃に毎年眺めたのもこの場所でした。
花火が打ちあがるのは、お店のちょうど目の前にある山の上から。花火までの間に遮るものはなにもありません。東京にいた頃、地元の花火とは比べ物にならない規模感に心躍ったものですが、実際はそびえたつ高層ビルの隙間からほんの少し見えるくらいだったり、立ち止まることもできず歩きながら見なきゃいけなかったり、見える場所を探している間に花火が終わってしまったり。花火が見えるマンションに住んでいたとしても、目の前にもっと大きなマンションやビルが翌年には建ってしまうなんてこともざらにありました。
そんなこんなで、だんだんと花火を楽しみなんて気持ちはほとんどなくなってしまいましたが、昨夜の花火は山の上から打ちあがり、どこにいても平等に見ることができるし、終わった後もなかなか帰れないほどの大混雑もありません。
都会の派手さはないものの、ゆとりのある楽しみ方は田舎ならではの良さかもですね。来年はもっとたくさんの人と一緒に楽しみたいものです。
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