トップ / カバンの町でカバンの展示をする。IZYU KANOのかばん展
4月5日(火)定休日です。
朝は息がまだ白く凍える寒さの日高町ですが、今日も気持ちよく晴れそうです。桜は三分咲きくらいでしょうか。
先週から「NIZYU KANOのかばん展」がスタートしましたが、伝所鳩のある兵庫県豊岡市は、ご存知の方も多い「かばんの町」。市内には、カバンのお店や工場が点在し、自宅でカバンの製造を手伝う内職さんも多いカバン作りとは切っても切れない地域です。
そんな地域にも関わらず、伝所鳩がカバンを展示するのはなぜか。そもそもやる必要があるのか。そんな風に思われた方もいらっしゃるかもしれません。なぜ今回はカバンを持ってきたのか、少しだけお話させてください。
豊岡市は、確かにカバン産業が盛んなエリアではあるのですが、ほとんどの工場はOEM。これは、ブランドやメーカーから依頼されたカバンを製造するいわゆる下請け企業のことです。そのため、有名ブランドのカバンが豊岡で作られていても、市内で販売されることはないですし、工場にも守秘義務があり公に作っていることを言えないため、地元の人も近所で有名なカバンが作られていることを知りません。昔からカバンの町だと言われて育ってきても、あまり実感がなかったという地元の方も多いことでしょうし、わざわざ都会へ出かけて買ってきた有名ブランドのカバンは、実は豊岡で作られていたなんてことは、地元あるあるな話です。
そのような流れを変えるべく、2005年に立ち上がったのがカバンストリートと呼ばれるエリア。ここには市内のカバン工場が作るオリジナル商品(自社商品)を買うことができたり、カバンメーカーを経て独立した方がお店を出す場所で、市内でもカバンに接する機会が数十年前に比べ少しずつ増えてきたように思います。でも、カバンの町であるからこそ、豊岡で作られたものしか買えないというような選択肢がないのはもったないですし、それこそいろんなところのカバンが入りまじっている方がおもしろいんじゃないかというのが、まず第一の理由です。
そして、田舎で暮らすようになって「カバンが必要なくなった」というのが、もう一つの理由。都会では電車やバス、自転車での移動が当たり前で、カバンは必須アイテム。しかしながら、田舎の車中心の生活では、カバンは必ずしも必要ではありません。ちょっとしたお出かけ程度なら、お買い物バッグや小さなポーチ、サコッシュがあれば十分です。
それでは、なぜ必要のないものを販売するのかというと、車を置いてどこかへ飛び出していきたくなるような、そんな軽やかな気持ちにさせてくれるのがカバンであり、たまには車を忘れ公共機関を使ったり、徒歩や自転車で景色を楽しみながら旅やお出かけをしてもらいたい。そこにはカバンが必須であるはずです。また、たとえ車があったとしてもカバンを持つことで両手が空いたり、荷物をまとめることができるので、使ってみると意外とカバンがある暮らしの方がより楽で、そして便利だということにも気づくかもしれません。
正直、カバンを持っている方は都会に比べてかなり少なく、車社会のこの田舎でどのくらいの需要が地元の方にあるのかは、ぼくら自身も読めないところではありますが、だからこそやる意味があるような気もしていますし、国内のさまざまな生地を使って作るNIZYU KANOさんの製品は、カバンというものとして見るだけでなく、国内で作られる生地の部分においても注目いただけたらなと思います。
NIZYU KANOの商品はこちら
https://denshobato.tokyo/item/maker/nizyukano
11月18日は月曜ですが営業します!(2024.11.18)
毎日身に着ける下着「JUBAN DO ONI」でこだわったものを(2024.11.17)
RELIEFWEARの靴下で、ムレや締め付けから足を開放せよ!(2024.11.16)
JUBAN DO ONI(ジュバンドーニ)の身体にやさしい下着(2024.11.14)
RELIEFWEAR(リリーフウェア)の養生のための機能服(2024.11.13)
南景製陶園のコーヒー器具で自宅のコーヒー時間を特別なものに(2024.10.07)
SASAWASHIのネックウォーマーで冬は首元を暖めよう(2024.10.05)
motone(モートン)の働く人のためのシャツ(2024.10.04)