オールドミルクガラス マグカップ/岩澤硝子
岩澤硝子
1931年より江東区猿江で創業した岩澤硝子は、戦争で企業合同と呼ばれる合併が起こり一時中断を余儀なくされ、再び操業を開始したのは1951年で、現在の墨田区立花の地。墨田区だけでももう70年近い歴史を刻んできた工場です。
岩澤硝子が得意とする「金型製法」は、金型に溶けたガラス種を流し込み、プレス・スピンドル・圧迫と呼ばれる成形法を用いてガラスを作ります。この製法は、レンズや調味料入れに適しており、でき上がったガラスは厚手でしっかりとしたもの。
岩澤硝子のガラスは、全国の飲食店で使われる調味料入れの7割ほどを占めるだけでなく、一般家庭の需要も増え私たちの生活には欠かせない存在になっています。
ミルクガラス
ミルクガラスは、ガラスにミルクを薄めたような乳白色を練り込んだ珍しい食器です。このミルクガラスは、アメリカのさまざまなガラス食器メーカーで、1940年代〜1970年代後半まで製造され、ミルクガラスの代表的なアンカーホッキング社のブランド「ファイアーキング」がこの頃、1000以上の型で年間100万個以上のマグカップを生み出すほどの人気を誇っていました。
歴史の短いアメリカンアンティークの中でも、ひときわ人気の高い「ミルクガラス」は、年々希少価値が上がり、製造終了後は1点ものとして貴重なものとして取り扱われ、現在では高値で取引されています。
ミルクガラスは、飲み物を入れると透けて見える半透明のガラスに、厚みのある柔らかい風合いが特徴です。当時から頑丈に製造され、たくさんの家庭やレストラン、ダイナー、カフェ、教会で実際に使われてきたので、映画の中で使われるシーンを見たことがある方も多いかもしれません。陶器のような見た目ですが、ガラスならではの透け感がとても美しいマグカップです。
全国的に減りつつあるガラス工場
自社工場を持ち、20~100名ほどの従業員を抱えながら食器をメインに手づくりする会社は、今では全国で10軒ほどしかなく、岩澤硝子の製造は需要に全く追いついていない状況があります。
ガラスの製造は、チーム制で回すため現場は1チームにつき3~6人が必要です。それが5つほどのチームともなれば、現場だけでもそれなりの人数を要し、製品検査や事務の方も入れると、相当な人件費がかかります。また、工場の窯は、24時間365日火を焚いておかなければ良質なガラスを作ることができません。火を止めるのは、10年に1度行われる窯の取り換えの時だけ。ガス代だけで月に数百万単位ほどかかり光熱費も尋常ではありません。
大きな溶解炉は、窯の心臓部である1階からガスが送り込まれ、そして2階のるつぼと呼ばれる容器をおよそ1400度に熱し、ガラスを溶かします。そのため、2階の現場は、クラクラと眩暈がしてしまいそうなほどの熱さ。その中で、窯から溶けたガラスを竿で巻き取り、型へ流し込み成形。固まったガラスを冷却炉へと運びゆっくりと冷やしていきます。
ガラス工場には、機械を使って自動で作るところと、岩澤硝子のように手作りでガラスを作るところの2種類のタイプがあります。手づくりガラスには、ほとんどの工程に人手を必要としコストがかかる分、手作り感のある温かい風合いのガラスになります。しかし、一人でもペースが遅れてしまうと全体のリズムが崩れてしまう。一瞬も気を抜く隙がないチームワークが重要な仕事です。
オールドミルクガラス マグカップ/岩澤硝子
・生産者:岩澤硝子株式会社・材質:ガラス
・名称:オールドミルクガラス マグカップ
サイズ表
容量 | 約235ml |
寸法 | 高さ90mm×上口幅85mm |
重量 | 約340g |
発送
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ご購入前に知っておいていただきたいこと
- ・ご覧になっているモニターやブラウザ環境などにより、実際の色や素材感が異なる場合があります。大きさ、イメージ違いによる返品・交換はお客様都合になります。
よくあるご質問
- ・電子レンジや食器洗い機には使えますか?
- ミルクガラスはあくまでガラスなため、お使いいただくことはできません。ガラスと同様の取り扱い方法となります。
- ・お湯を入れることは可能ですか?
- 80~90℃くらいのものであれば入れていただけます。