トップ / 歩いて行ける町のパン屋さん、カンパーニュ
初めて降り立った駅、いつも使う駅、そんな駅前にはもしかするとパン屋さんがあるのではないでしょうか。少なくともこれまで住んできた町には、必ずと言っていいほど駅前にパン屋さんがありました。でも、それはある程度都会の話。伝所鳩や俥家アパートの最寄り駅である江原駅の駅前には、残念ながらパン屋さんはありません。というか、日高町の駅周辺で、パン屋さんは一件のみ。
そんな貴重なパン屋さんは、なんと伝所鳩からわずか200メートル。駅よりも断然近いんです。つまり、俥家アパートに住めば、朝起きてから焼き立てのパンを歩いて買いに行ったり、仕事帰りに翌朝食べるパンを買いに行けるというわけです。これってパン好きな方にとっては最高のシチュエーションではないでしょうか。
「ベーカリーカンパーニュ」さんは、パン屋さんの少ないこの町にとって、とても貴重な存在です。定休日の日曜・月曜以外は、毎朝8時半から焼きたてのパンを買うことができ、どの時間帯も地元の方で賑わっています。店内の奥にある螺旋階段を登れば二階にイートインスペースが設けられていて、買ってその場でパンをいただくこともできますが、自宅で食べる方がほとんどなので、実はこのイートインスペースは穴場で、外の景色を眺めながら誰の目も気にせずゆっくりとパンを召し上がることができます。
パンの種類は、食パンから惣菜パン、サンドイッチやシュークリーム、マフィン、クッキーなどの焼き菓子までバラエティ豊富ですが、固いパンや辛い味付けのものが少なく、どれも子どもから年配の方まで安心して食べられる優しくて素朴なパンがほとんどです。ただし、ひと種類ごとの数量があまり多くないため、人気のパンは早い時間帯に売切れてしまうことも多いのでご注意を。
ちなみにカンパーニュさん、ぼくが子どもの頃から営業をされていて、その当時から見た目も味も変わらないパンもあれば、日々新しい商品も少しずつ増えたり減ったりしていて、頻繁に通ってもその都度新しい発見も。
おすすめは、食パン。最近流行りのふわふわ系ではなく、モチモチとした食感で、個人的には焼かずにそのまま生で食べればこのモチモチの食感をしっかり感じていただけるかと思います。とびっきり珍しい味で行列ができるお店ではありませんが、いつでもここにあり、そして毎日食べても飽きない味だからこそ、何十年も地域の方に支持され続けているように思います。日高町の貴重なパン屋さん、近くにお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。
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