トップ / 海側の仕事
豊岡は、山もあれば海もあるので、同じ市内でも「山側」と「海側」の生活は全く違います。伝所鳩のある日高町は、山側なので田んぼや畑の農業が中心。レジャーも、スキーやキャンプがメインです。
一方で海側エリアは、日本海のすぐそばなので、漁業が中心。レジャーも海水浴がメインになってきますし、塩害などがあるので、建物の造りも微妙に異なっていたりもします。
同じ町で、距離も車で30分ほどにも関わらず、これだけの違いがあるので、ぼくらも海側を訪れると新鮮な気持ちになります。
海側の竹野町は、お醤油やお塩を一緒に商品化させてもらっていて、たびたび訪れる場所ですが、先日伺った際には「アカモク」の加工を見学させてもらいました。
皆さんは、アカモクをご存知でしょうか。地元の方もあまり知らないとか食べたことがない方も多いようですが、それもそのはずで、もともとはわざわざ収穫して食べることも少なく、むしろ捨てられてしまっていたようです。
アカモクは、海藻の一種で特有のネバネバがあります。もずくに似たものと想像してもらうと分かりやすいかと思います。このネバネバには、さまざまな効果が期待されており、健康食材としても人気を集めています。
竹野町では、このアカモクを地域の特産品にしようと3年ほど前から収穫、販売にチャレンジしています。
アカモクは、地元の漁師さんの協力で、プロの目で販売できるアカモクだけを収穫してもらい、写真のように天日干しを行います。晴れた日にはずらっとアカモクがぶら下げられて、日光と潮風に吹かれながら、ゆっくりと乾燥がかけられていきます。
カラカラになったアカモクは、ひとつずつハサミで切り落として収穫するので、乾燥にかかる「時間」と手作業による「手間」がかかっています。特に天候の変わりやすい但馬地域では急な雨などもあるので、アカモクの時期の晴れた日は現場を離れられないですし、ほとんど全ての工程に人の目が必要になります。
まさに自然の恵のようなアカモクですが、食べられるようになるまでは、竹野町の方々の手間暇がかけられています。機会があればぜひ食べてみてください。
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